「傾聴」

つまり「聴く」という技術は、コーチングの最も基礎的な技術です。

 

聴き方ひとつで、コーチングの結果は左右されると言ってもいいでしょう。

 

では「聴く」とはどういう事なのでしょうか。

 

コーチングでいう「聴く」という行為は、3つのレベルに分けられます。

 

レベル1は、コーチ自身に意識が向いている状態です。

例えば、クライアントの相談を聴いていても…

「なんて答えようか?」

「なんと言ったらいいか?」

コーチ側がどうするかを考えている状態が、レベル1の傾聴です。

多くの人は、このレベル1の傾聴で人の話を聴いています。

相談を受けても、相手の話ではなく「自分がどうするか」という事ばかりを考えています。

 

レベル2は、クライアントに意識が向いている状態です。

クライアントに意識が向いているので、コーチ側が自分自身の考えを巡らせることはありません。

クライアントの言葉、仕草、表情、そういったものを全てフラットに受け入れている状態です。

 

レベル3は、コーチとクライアントとその周りの環境すべてに意識が向いている状態です。

クライアントから得られる情報だけでなく…

空間の明るさや空調、緊張感や雰囲気…

言ってしまえば「直感」のような感覚が鋭くなっている状態です。

クライアントの言葉だけでなく、コーチ自身がどういう言葉を言えば空気や雰囲気が変わるかまで把握できている状態です。

 

多くの人は、レベル1の状態で人の話を聴きます。

コーチングを学んだ人は、レベル2の状態で話を聴きます。

優れたコーチは、レベル3の状態で話を聴きます。

 

コーチングの「傾聴」とは…

ただ相手の話を聴くだけではありません。

 

クライアントに全意識を向けて

コーチング中の空間すべてを察知して

相手の核心を引き出していく。

 

傾聴とは、基本であり最大のコーチングスキルなのです。